システム対立克服の典型的技法と対立マトリクス
TRIZには50年の歴史があることからも分かるように,必ずしも市販のソフトを購入しなくてもその理論を応用することが可能です.
ソフトを購入する前に試してみたい方は,日経メカニカル誌の'96/4/1号と4/15号に対立マトリクスと典型的技法の一覧が載っていますので,これを利用することができます.とはいっても,雑誌のバックナンバーが入手困難な方もおられると思いますので,このページに対立マトリクスの情報を載せることにしました.
実現したい機能から応用可能な物理効果を引き出したり,克服すべき「システム対立」から「システム対立を克服する典型的技法」を引き出したりするとき,その原理がイラストにより説明されたり実際の特許の例が示されるのは非常に便利であり,使って楽しいものです.また,アニメーションを用いて原理や事例を示したり,自前の事例を追加したり,TRIZで検索した結果を用いてインターネットに対し自動検索を行い関連情報を収集したりする機能も追加されようとしています.詳しくはInvention Machine社のホームページを参照下さい.
本ページの内容は,スウェーデンのSAAB社に勤務するかたわらMITのSDMプログラム(管理職向け遠隔教育)で教鞭を執る(当時)Dr. Mats Nordlund(マッツ・ノードルンド博士)のご好意により,氏の博士論文から引用・翻訳して紹介するものです.
◆再度タイプミスが見つかりましたので,マトリクスのデータを差し替えました('98/6/25).
◆上記の対立マトリクスは,エクセルのデータになっています.クリックしてもうまくダウンロードできないときは,Macの場合マウスボタンを押したままに(Windowsの場合は右クリック)して「リンクを保存(ダウンロード)する」というコマンドを選んで下さい.
参考になるアイデアが得られない場合はSTEP1にもどり,「改善したい属性」「その結果悪くなる属性」を選びなおしてみて下さい.どの属性に当てはめるかは何通りか考えられるはずです.また,同じ問題に対してさまざまな「システム対立」が定義できるはずです.