TRIZ入門 補足・訂正情報
「TRIZ入門」に対する訂正・ご意見など,どうぞお寄せ下さい.また,他の「実際の設計」シリーズに関するコメントも,当ホームページにお送りいただければ著者・関係者に転送させていただきます.
>(1)間違い > p84下から3行目 > ジュール−トンプソン効果となっていますが、 > ジュール−トムソン効果(Joule-Thomson effect)の間違いです。 > ※もしかすると原書のスペルミス? ご指摘の通り原著がThompsonとなっていました.チェック漏れです. >(2)理解しにくかったところ:1 > p93下から4行目以降 > 具体的にどのようにすればよいか,私には理解出来ませんでした。シール材の果たしていた機能を「空気抵抗の低減」として明確化(複雑なものは分解 )し,「作業時間(手間がかかりすぎる)」という制約条件との関係で考えれば「表 面のみ覆えばよい」というアイデアにはすぐに至るだろうという事だと思います.
>(3)理解しにくかったところ:2 > p115の13行目で、 > 「TRIZのおかしさ、または不十分な点は人の頭の動きに関心が > 薄いこと … 物理的矛盾の除去の経過が何ら説明されておらず, > またそこで使われる法則性の説明がない。この点では,「創造 > 設計原理」とそこで使う「思考演算」の方がはるかにすぐれており、 > TRIZもそれを取り込めばもっとすばらしいものになるだろう。」 > とあり、一方で … > p133の9行目から > 「TRIZの考えも,この思考演算の考え方に非常に似た考え方を > しており、人の頭の働き方とその利用については,筆者らの考え > とほとんど同じであるように見える。」 > となっています。 > > 「頭の働き」と言っている部分が,「物理的矛盾の除去の経過」や > 「そこで使われる法則性」のことであれば、私もこれまでのTRIZ > 記事や、セミナー等での説明で不満に思っているところですが、 > 「思考演算」とTRIZの関連については、 > p115とp133の記述が矛盾しているように見えます。p115では,古謝さんの仰るとおり『「物理的矛盾の除去の経過」や「そこで使われ る法則性」』をTRIZがサポートしていないことを指摘しています.「創造設計原理」 では,思考展開図などを用いて設計プロセス全体をモデル化しようとしていますので ,その意味で創造設計原理の方が優れているといえます.
『とそこで使う「思考演算」』の部分を省いた方が,わかりやすいのではないかと思 います.
p133では,p132の図4.8にまとめた「着想を発展させるための思考演算法」とTRIZの 心理的惰性を防ぐツール・考え方との間に共通点が多いと述べています.